レクサーファンクラブ

ハースストーンについてたまに書きます。主にカード評価用。勝手に作ってかってに感動した誰得デッキレシピとかも気が向いたらあげます。

映画レビューを書こう!(オーズ10th編)

カードゲームとポケモンの話しかしてないブログに華を添えるべく、映画の感想とか良いところを書いていこうと思います。本当に華が添えられるかはさておきね。

 

そんなこんなで『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』を見ました。いやほんとに華が添えられるのか……?

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・総評1

総合的には78/100くらい。

※最低限の合格点が60、退屈しないしっかりした作りが70、盛り上がりも十分な良作が80、年に1、2本の傑作が90、人生のベスト10本に入るクラスと100といった感じでつけてます。

 

加点方式ならこの映画は90越えは固いです。78にした理由は、他レビューなどでも書いている方多いですが、解釈不一致やストーリーの着地点への不満があることを考慮してのこと。

ラストのあのオチは受け入れられない人多いだろうし、それだけで今作を拒否する人が出てきてもおかしくないかなと思います。個人的には残念だし寂しく感じましたが、それもキャラクターを自分なりに愛せていたからだと結論づけてます。不満というほどではなく、あくまで惜しさを感じる程度ですかね。

また、この作品がそのラストありきかというとそんなことはなく、キャラクターと真摯に向き合ってあのラストになっただけ、ストーリーの他の箇所も本編との対比になっていたりと、『オーズの映画』であることをサボってもいません。

やはり当時の作品を見ていることは10周年記念かつ完結編の今作を見るにあたり前提条件ではあります。

当時より進化したCG技術(厳密には予算集約ができているだけかも?)を味わいつつ、同窓会的な楽しみ方をし、関係性の終着点を噛み締める。スタッフロールの終わりを迎えたときには非常に高い満足感が得られました。思い出に浸ることもできますが、単品の作品としてもしっかり作られているからだと思います。

少なくともオーズを見てた方にはまず間違いなくオススメで、色々言われてるからと言って敬遠するのは早計かなと。単品でもまぁまぁ楽しめますが流石に駆け足気味なので、オーズを見ていない方にはお勧めできないですよね。1時間で1500円前後は高いというご意見はもっともですが……。

 

⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎以下作中の内容にガシガシ触れていきます⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎

 

・ストーリー

西暦2021年、世界は混沌と恐怖に包まれていた。古代オーズが、800年の眠りからよみがえったのだ。グリードのウヴァ、カザリ、メズール、ガメルも復活させた古代オーズは、人類を絶滅させ、この世界を手に入れようとしていた。かつてグリードと戦った後藤慎太郎や伊達明は、レジスタンスとして応戦。泉比奈や白石知世子たちも、彼らをサポートしていた。そして、旅に出ていた火野映司も帰還する。だが、古代オーズの力は凄まじく、人類の劣勢は揺るがなかった。そんな中、あの「割れたコアメダル」に異変が起こり、アンクが復活する。その一方で、ムカデ、ハチ、アリのコアメダルから謎のグリード・ゴーダが誕生し、事態はさらに混沌とした状況に。果たして、映司とアンクの運命はいま、人類の生き残りを懸けた、王たちの戦いが始まる・・・!

(公式サイトのあらすじより)

 

・よかったとこ

新キャラのゴーダはとても良かったと思います。渡部秀さんの演技力あってこそですが、映司をなぞっている時の姿、ゴーダとしての素の姿のどちらもそれぞれ別の表情があり、何より映司をなぞるゴーダの表面だけ感ときたら! 子供の命にも無頓着であり、メダルをアンクに求める理由も変身してみたいからという子供じみたもの(ここは個人的にライダーオタクのオッサンに刺さるものがありました)。

とはいえ戦闘は強く人類に害をなすつもりもない、悪意はないけど映司が好きだからこそ好きになれないキャラと言いますか。

出だしが印象悪かった分、途中のアンクとのコンビネーションはなかなか面白かった。グリード同士ならではの描写でしたね。尺が許すのであればもっとゴーダ周りのことを見たかったですね。疑われるとかではなく、関係が築かれていく様を見たかった。

ストーリーも今回は完全にアンク主役というのが面白かった。これまでの客演も本編の終わりから考えても当然ですが映司メインだったので、アンクの出番が多かったのが嬉しいところ。何より本編を通して成長し、変わった振り幅が最大なのはアンクですからね。

あとはバースXの変身は流石にテンション上がりましたね! わかりやすい強化フォームが10年越しに登場、予算の都合が1個だけとはいえ新しい武装も引っ提げてのお目見えはやはり興奮します。伊達さん後藤さんのバースコンビ好きとしてはとても嬉しかったです。ハピバスデ!

そして本編のメインディッシュ、メインに据えられた新フォームのタジャドルエタニティ。これはすごい。

アンクと映司の声のベルト音声は最終回を踏襲してますが、この演出確か前の映画でもしてた気がするのでそこはちょっと食傷気味でした。

とはいえデザインの完成度や、変身する時のアンク映司の渡部秀さんの演技、あとは予算をぶち込んだ派手なエフェクトとプロミネンスドロップ!! かっこよかった!!

最後の最後のAnything goesはよかった。やはり名曲。スタッフロールでOPと共に流れた時はテンション上がりましたね。

 

・よくなかったとこ

流石に尺が短いです。ゴーダをもっと見たかったとかキャラの絡み見たかったとか、諸々細かい不満の根源はここですね。

グリード人間態の出番はすごい短いせいでお祭りで呼んだだけ感が否めず、かえって消化不良な印象です。グリード、800何前のオーズ、ゴーダと1本で敵役がすぐに変わるので、テンポはいいんですが敵としての愛着に欠けるといいますか……。

グリードの描写も全体の尺の都合上割合を考えると妥当だとしても、実時間としては短かったですね。オーズとグリードのタイマンバトルシーンはウヴァさんだけしかないのは流石に寂しすぎる(メダルコロコロは「そこ拾うのか!」って感じで笑えました)。

タジャドルエタニティに限った話ではないですが、背景がいつもの廃工場で特別感が薄い点ですかね。ロケ地候補もっと増やしてもいいんでないかな……。

Anything goesも最後のは最高なんですが、その前にしっとりしたのが流れた時は歌詞とあってなさすぎて違和感。あと、これ流せば確かにコロッと落ちるオタクもいるんですが。逆になんかこれで最後終始プラスにされるのも気に食わないって感じる人もいるかなとは思いました。俺はどっちかというとそっち側。まぁオーズがこれで終わりましたよ! という意味合いで最後のopを味わったと自分で整理つけてます。

 

・総評2

僕は好きです。でも苦手な人もいるのはわかるし、愛があるからと言って誰もがプラスに受け取れる作品ではないと思います。

でも製作陣も決して手抜きで作ってるわけではないし、限られた予算やスケジュールの中でベストのものを見せていただいたんだと思います。

これでオーズはもうオリキャスしないのかなぁ、寂しいなぁと思いますが、しっかりと一区切りつけてくれていることは嬉しく感じています。

もうオッサンですからね、こういう過去のコンテンツのしっかりとした終わり(むしろ東映作品が終わりを終わりにしなさすぎる気もする)と向き合えるようなものを摂取して行ってもいいのかなと。

そういう意味でもとても良かった。

なんだか色々書いたけど、気持ちとしてスッキリはしてますね。放送当時キツく言ったこともあったけど、思い返すと良い思い出ですね。平成ライダーってある意味みんなそんなもんかなって気もするけど。

オーズに別れを告げ、次は何に別れを告げるのか。オッサンの身辺整理は続く……。